流れ星

先週の土曜、と言うよりは今週の日曜の夜中の3時頃、目が覚めたから外に出てみると空は満天の星で、オリオン座がちょうど南の空に上がって大星雲が肉眼でも見えていた。八ヶ岳山麓に居たので、あの辺りは東京と違って空が近く、条件さえ良ければ流れ星を見ることもさほど珍しくない。30分ほどで2つばかり流れたから、それにかなり寒かったので“望星会”は切り上げた。
流れ星と言うと想い出すのが“ジャコビニ流星群”で、あれも確か11月ごろだったと思うが、夜中にかけて最大の流星が出ると言うから近所の公園に行ってしばらくの間空を見ていた。夜中の12時を回る頃までは辛抱していたのだが、それほどの数は出現せず、結局今回は外れかと諦めて家に戻ってしまった。しかし、最大出現はその後に来たらしく、流星痕やら何やらが賑々しく観測できたのだった。何でも辛抱は肝心らしく、せっかちで早とちりの私は最大出現の時間には白河夜船であった。
流れ星が見えたら願い事をする、それも流れ星が消えるまでの間に願うとその願いが叶う。少女漫画(今はもうそんなジャンルは無いか)の定番フレーズのようなことが、その昔から言われてきた。あれはかなり難しいことで、流星痕のように長い時間消えずに輝く流れ星にはそうそうお目にかかれない。ほんの一瞬の光にまず願い事など浮かばないし、思いついても光はすぐ消えてしまう。普段から頭にあり、始終思っていることを口に出すとなれば、“カネ”とか“○○○”でまるで夢も何もあったものではない。結局流れ星を見ても“あー”と言うくらいで、ただ眺めるだけで終わってしまう。
流れ星の本体はほとんどが塵で、数ミリ単位の物が多いと言う。そんな小さいものが地球という惑星の回りを取り巻く大気圏に突入するときに、一瞬だけ光り輝く。やはり願い事でもしたくなるほどの魅力ある見ものではあるのです。

星ねえ・・・