避難勧告

2週続きの台風で観光地やら果樹園、刈り入れ前の農家やらは大変なこととなっているようです。しかし行政も大変な対応に追われているようで、九州や四国などではそれぞれ数十万人を超す人たちに避難勧告をだす大事となっているとの報道です。
なにかこのところやたらと大規模な避難勧告が乱発されているとも感じられますが、“転ばぬ先の杖”とも言いますから、お役人の休日出勤を強いられてのヤケクソばかりではないでしょう。しかしねえ、そんなに何十万人も避難する場所なんか無いですから、避難対象地域の人たちが一斉に非難を始めたら、いえ避難を始めたらそれはそれで大混乱が起きてしまうと思われ、そういった心配はしなくて良いのかと要らぬ心配をしてしまうのです。
もともと「避難勧告」とは当該市町村長が出す強制力も何もない、注意を喚起するための通報のようなものらしく、行政は避難所を開設したり災害対策用品の準備をしたりして、広報車を市内に回す程度のことを実施するレベルの対応をします。ですから、「勧告」などという大げさなものではなくて、“危なくなったら避難所に来てね”程度の呼びかけが望ましく、安倍内閣お得意の“やさしい、分かりやすい”名称を使う配慮があっても良いのではなかろうかと、これまた要らぬ心配をするのです。
幸い私の住んでいる地域ではさしたる被害は無かった様子で、夜中に風が少し強かったかな程度で済みました。すでに台風は太平洋上に出た模様なので、今後はそれほどの風も雨も心配ないようです。まあ“スーパータイフーン”として登場した割には並みの台風でのご来日で、やたら避難勧告だけが目立ったという台風でした。

何事もなくてよかったわ