国内の動きも・・・

NHKTVの海外ニュースで、アメリカでイラクへの軍事介入反対デモが行われたとの映像が流されました。説明を聞いてみると、参加人員は50名余りのデモだったようです。一瞬聞き間違いかと思いましたが、やはり50名ほどの小規模なデモだったようです。
毎週金曜日には首相官邸前で数百人規模のデモが行われ、「集団自衛権」では数千人規模の集会が開かれています。自国内のそういった動きにはマスコミは、とくにTVは冷淡というか意識的に無視する態度のようです。このところ新聞は比較的こまめにその手の記事を扱っているのですが、TVは殆ど報道しません。TBSの「報道特集」など一部の番組ではかなり意欲的なものもありますが、全体的に見ると市民の動きには鈍感です。集会やデモが必ずしもマジョリティを形成していないからという理由もあるのでしょうが、少なくともアメリカでの50名のデモを報道するNHKは、海外だけでなく国内のそういった動きにも注意を向けて欲しいと思います。
インターネットやスマホの普及で、相対的にマスメディアの地盤沈下が顕著なご時世ですから、もうTVなどは老人向けのお笑いかバラエティだけ流していればいい、と切り捨てる人も多いようですが、ジャーナリズムの真骨頂を一度見せてくれるような報道や番組を、私などは期待するのです。言うならば戦後民主主義の最大の危機の今こそ、リベラルの旗手としての役割をジャーナリズムに期待したいのです。

期待してる。