似つかぬ議論

およそ道徳とは縁遠い連中が“ドウトク ドウトク”と騒いでいます。例の国会という破廉恥な場所でですが、国会議員の中でこの道徳について云々できる連中がどれほどいるのか、連中が騒げば騒ぐだけチャンチャラ可笑しくなります。
もともと“道徳”というのが私などにとっては胡散臭く思えるものでして、それでも“モラル”とか“正義”なんてのも字句通りに考えれば決して悪いものじゃないのだけど、あの連中が騒ぐとなおのこと胡散臭くなってしまう、言ってみれば“道徳”さんにも迷惑な状況であると思われるのです。
道徳と並行して“教育”もやはり同じところで議論されていますが、なかでも「教育委員会」という“戦後民主主義”の大きな柱の一つに挙げられる組織について、かなり反動的な改組を画策する動きが与党自民党を中心に進められているようです。いろんな考え方や思想があって、そういったモロモロを一本化せずに各々を認め合ってやっていこう、国や時の権力の都合で左右されない、独立した機関として市民参加型の教育を担う組織、「教育委員会」とはそんな発想のもとに創られているものです。それを時々の首長や政府の都合で良いようにされる教育委員会など願い下げで、教育を調教と勘違いしている連中にはして欲しくない議論です。

この姿のように凛々しいことが道徳