大雪で分かったこと

東京が雪に弱いことはかねてから言われていて、だから今度の雪にも大混乱が起きることは予想されていました。しかし真冬の重い雪が20センチ以上も積もるとなると、予想以上のことが各地で起こり始め、幸い私の界隈では停電の事態は避けられましたが、もし停電ともなれば水も出ずトイレも使えず暖房も止まり、もちろん夜であれば蝋燭と懐中電灯で震えるしかない惨状となるという、あまり経験したくはない事態も起こりえたでしょう。東急で起きた電車追突事故は、ATCも雪には無力であったことが立証されたようなものでした。アーケイドが雪の重みで落ちたり、カーポートの屋根の下敷きになったり、雪国では起こりそうにない事故も多発しました。高速道路や一般道での車の立往生は、一歩間違えばとんでもない事故を誘発したり、寒さによる凍死の恐れがある事態です。
今回の二週続きの、あるいは記録的な大雪は、今後は東京でも度々起こるレベルのものかも知れず、地震や台風、富士山の噴火などといった大災害以外にも、注意、警戒を要する自然災害が、日常的になりつつある気候状況に入ったことの証であるやも知れず、何やら不気味な兆候を感じます。
にも拘らず、TVではソチのニュースがトップで金メダル、銀メダルと浮かれています。ツイッターによれば、各地で雪に閉じ込められたり、道路が除雪できずに通行不能となっているから買い物にも行けない、家から出ることも出来ない、といった情報が飛び交わっています。これはもう“災害”と呼ぶべき事態で、政府も自治体も緊急体制をとるべき状況なのです。道路や高速のSAに足止めをされている車もまだ数多くあるようだし、報道もそれなりの体制で現状を伝えることに努力してほしいと思います。とくにNHKは4つの局を持っているのだから、一つの局ぐらいは災害専用局として機能しても良いのではないでしょうか。なんせ高い料金を払っているのだから、それくらいの配慮をすべきでしょう。
どうもこの国はどこかずれてきているようです。

憂うべき状況よね