冬の山道

冬の山道を歩きたくていつもの相方と桧原の浅間尾根に行ってきました。この尾根道はいわゆる“登山道”というよりは里の人たちの生活の道であったらしく、数馬の里の人たちが桧原や五日市の里に行ったりするときに使っていたようなのです。ものを担いだり山仕事だったりする時の道ですから、平坦で歩きやすくつくられた道です。綺麗に枝打ちされた杉の林の中を細い一本の道が通っている、ところどころに林が切れて見晴らしの良い所があり、左手には谷を挟んで奥多摩の山並みが一望できる、そんな山道が払沢の集落まで続きます。
「浅間嶺」というしゃれた名前の付いたなだらかなピークには、休憩所やトイレまで整備されていて至れり尽くせりのコースです。この時期に登る人は少ないらしく、数人のハイカーに会っただけの静かな山道でした。下山した払沢には凍ることで有名な滝があり、ついでに足を延ばし観てきました。滝は6割ほど凍っているように思えましたが、滝壺近くで写真を撮っていた人によると、今朝の寒さの緩みで下の凍ったところが落ちてしまったとのことでした。
静かな山道と白く凍った滝、結構な一日でした。

払沢の滝