炬燵

さて、いよいよ押し迫ってきました。今週が明ければ来週は新年、2014年の幕開けです。しかし別の角度から見れば、大晦日もニューイヤーも単なる通過点にしか過ぎず、昨日、今日、明日の中の一日だから大騒ぎするほどのものではない、何てことも言えるのです。
子どもの頃には正月が特別な日で、何か華やいだ気分がムンムンしていたような記憶があります。門松やら獅子舞が来て一層気分を盛り上げ、朝から炬燵に入ってのんびりするという情景が想い出されます。だからと言うことでもないのですが、押し入れの中で眠っていた小さな炬燵を出してTVの前に置いてみました。窓から差し込む陽ざしと炬燵のぬくもり、これで炬燵の上にみかんとお茶があれば・・・、炬燵に足を入れてボーとしていたら突然“これは人生の終わりだ”と思えてきました。“ヤバイ”とも思えてきました。窓からの陽ざし、炬燵のぬくもり、みかん、これはヒトを駄目にする悪魔の誘い、痴ほう老人への誘(いざな)いだと気が付いたのです。炬燵は魔物です。あの中に足を入れることはアヘン窟に踏み入ることと同じなのです(入ったことないけど)。部屋の中はひっ散らかり、体を動かすことが億劫となり、挙句に首までつかり転寝(うたたね)の世界に入り込むようになるのです。
でもまあ、今日一日は痴ほうになってしまおうと、しかし明日には片付けようと固く心に決めた昨日であったのです。ところで炬燵と言えば必ず出てくるのが猫族の方々です。もちろん我が家の方も過敏なほどに反応します。中に入ってアヘン中毒さながらの体たらくですが、この方をまず説得してからということになるでしょう、片付けは。

まあこの方は炬燵が無くてもこれだから・・