このところ脱原発の旗手とも言うべき存在となった小泉元総理ですが、経緯はともかく言っていることには思わず拍手をしたくなる、そんな面白い成り行きとなってきました。息子にも“年寄りが元気なのは良いこと”などと嘯かせる辺り、あの親子のエンターテイメント性はかなりレベルの高いものと感心してしまいます。
考えようによっては安倍政権の強力な応援団とも言える訳で、仮に安倍首相が脱原発に舵を切ることにでもなれば、もう長期政権は疑いなし、盤石なものとなるでしょう。元総理の読みもその辺りが眼目と言えるのではないでしょうか。となると、元総理のしたたかさにまたやられてしまう私たちは、喜んでいいやら悲しんでいいやら複雑な思いですが、原発という危険極まりない代物を封印することが出来るのであれば、一歩前進２歩後退でも手を打って良いと思います。ところが、今の自民党にそれだけの器量はないでしょうから、しばらくは“小泉劇場”の次なる演目に期待する、と言うか醒めた目で見守ることになるのでしょう。
しかし、“即原発ゼロ”と言ったり“最終処分”問題に熱弁をふるう元総理は、妙に説得力があって“瓢箪から駒”と言う展開も無きにしも非ずの期待を抱かせます。一昨日の記者会見と言い、自民党内部の動揺と言い、小泉 純一郎というキャラクターの影響力は恐るべしと思わざるを得ません。
自然エネルギー派
