立冬の朝

限定正社員、日本版NSC、特定秘密保護法案、内閣人事局設置案、と立冬の朝にふさわしくうすら寒い法案やら制度改悪が目白押しのご時世です。新聞を開くと、これがまた呆れると言うか腹が立つと言うか、ロクでもない内容の記事が目立ちます。
何処かの有名ホテルに端を発した“食の偽装”はあちこちに飛び火して、普段は高級店顔で気取って居た企業が、何てことはないボッタクリの常習犯という地の顔が出たりして、そういった店とはまるで縁のない私としては、グルメぶって騙される方が馬鹿、と思って溜飲を下げるという、なんとも下衆丸出しの有様ですが、「羊頭をかけて狗肉を売る」と言われる本場お隣の国も呆れる体たらくの有名企業の実態です。
“追い出し部屋”とか“使い捨て”などと言って人を消耗品扱いする労務管理も、決して今に始まったことではなく、大企業と言われる多くの会社では“組合対策”の一つとして以前からとられていた手法です。「ブラック企業」はそういった手法を一般化したために目立ったと言うことなのでしょう。派遣社員の次は限定正社員で、その次は非常勤正社員とでもして、企業の都合の良い時だけ働かせる制度でも構築しようとでも言うのでしょうか。労働者は同時に購買者でもあり、産業、企業を支える内需の中心的役割を担う存在です。“企業の社会的責務”なんて言っていたのは誰だったのでしょうか。この国の資本家たちはお隣の何でもありの資本家と五十歩百歩のレベルのようです。何が先進国だか、ちゃんチャラちゃんです。
立冬の朝にふさわしく、と最初に言いましたが、これから空が澄んで綺麗になってくる季節です。遠くが見渡せる時期でもあるのです。一望千里、気分が晴れ晴れするような話は無いのでしょうかねえ。
PS 明日は休みです。一望千里を求めてお出かけ。

また遊びに行くのね