「積極的平和主義」って何だあ?

アベノミクス、三本の矢、と来て次は「積極的平和主義」だそうです。何やら訳のわからない言葉の羅列が好きな首相ですが、そもそも平和主義は私たちの憲法の大原則ですから、それをさらに“積極的”に進めるということであれば大変結構なこと、願ってもないことと大歓迎です。しかし、「集団的自衛権」を容認すると意気込んでいる首相の口から言われると、かなり違和感があると思わざるを得ません。案の定、平和主義を積極的に進めるのではなさそうで、積極的に自衛権を行使する“平和主義”らしいのです。具体的には自衛隊国防軍としたり、周辺防衛を目的として海軍力や空軍力を強化する、平和主義とは距離がどんどん離れてゆくことに積極的となることのようです。
「羊頭をかけて狗肉を売る」という諺がありますが、この「積極的平和主義」とはまさに看板と中身が著しく異なる詐欺的言動であり、こんな言語感覚を持っている人に日本人とか日本語とかをとやかく言われたくないと、あまり“日本”には拘らない私でさえ思ってしまいます。どうもあの人は、日の丸、君が代靖国神社の3点セットだけがこの国の象徴と思っている節があり、かなり偏った思想をお持ちのようです。そう言えば首相は、平和主義の現行憲法を毛嫌いしているようですから、いっそのこと現行憲法下でのお仕事は一切手をお引きになり、新たな国を山口辺りで御造りになったらいかがでしょう。大体憲法を順守すべき公務員の代表が、「カイケン、カイケン」とケンケン騒ぐのはオッカシいでしょうが、ねえ。
 

神様 私は何でこんなに美しいの?