「汚染水はコントロールされている」・・・か?

安倍首相はオリンピック招致決定会場で大見得を切って宣言しましたが、その後の東電の発言や福島原発での動きを見る限り、とてもそんな状態ではないことが明らかになっています。菅官房長官は首相の大見得を薄めるべく必死に説明をしていましたが、海外メディアから多くの疑問のコメントが出されています。
ところが、当の日本のメディアはこの問題にはあまり触れたがりません。誰が考えても“汚染水がコントロールされている”とは思えないことは明白で、首相が明言した翌日にすでに高濃度の汚染水が漏れ出していたとの報道があったのでした。いくらオリンピック誘致を有利にしたいからと言って、根拠もない話を世界に向けて発表することは恥ずべきことという外はありません。なぜ日本のマスメディアは沈黙しているのか不思議でなりません。まさかオリンピック大政翼賛会でもないでしょうに、あれ?そうなんですか。
虚言を弄してことをなしたる時は潔く改めるを以って善しとする、でしょう。ここはオリンピックなんぞ開催を返上して、震災対策や老齢化したインフラ整備、そして肝心の原発の事故処理などやることは山積みしている訳で、お得意の土建屋を喜ばす政策だってオリンピック以外でも出来るはずです。また、ごみごみした汚い街をあえて世界の皆さんに晒すことはありません。もう少し街を整備してからでも良いでしょう。竜巻や突風で吹き飛ばされた町並み、あれってスラムですよ。


私のスラムも建て替えかしら