長月

いよいよ9月となりました。いえ、だからと言って特別の意味がある訳ではなく、今年もあと4か月余り、冥土の旅の一里塚でもある年代わりの月もあと僅か、とまあ秋の夜長に向けて想いを致そうかと、考える余裕もない猛暑ぶり返しで呆れかえった朝だったのでした。
先週の初めころは“鱗雲が空に・・・”などと気楽なことを申しておりましたが、やはりなんといっても今年の気候は記録的という激しさですから、しばらくは油断が出来ないというか面白いというか、すんなり秋の到来とはイカの金時計タコがねじ巻くという具合で、実に困ったものと心を痛めております。
目を転じれば、気候だけでなく世界中で何やら不安定な様相が蔓延しつつあるようで、エジプトやシリアは言うに及ばず、私たちの周りでも“集団自衛権”とか国防軍構想とか、なにやら物騒な気配が漂ってきています。竹島尖閣問題をテコにして国家主義の台頭を目論んでいる勢力が、このところかなり大胆に動き出していますが、それらを容認するムードが私たちの周りにもあり、気が付いたら四面楚歌ということにもなりかねない不安感が、現実的なものとして浮かびつつあると思っています。アベノミクスに浮かれている一部富裕層と、年収200万円にも満たないワーキングプアーと呼ばれる不安定な非正規労働者群とに2極化するような社会状況が、台頭しつつある国家主義の流れに巻き込まれないように注視する必要がありそうです。
とは言っても、“じゃあ お前はその為にどうするのか”と聞かれると実にどうもグズグズで、まあ土壇場にでもなれば火炎瓶の一つでも投げるかあるいはしっぽを巻いて逃げるか、きっと後者でしょうなあ。実にどうもだらしのない話で・・・。

この9月から動物愛護法の一部が改正されまして、各地の“愛護センター”で8月まで行われていた「殺処分」に、部分的ではありますが規制がかけられました。年間20万頭近い動物がヒトの都合によって殺害されている事態に、一定の歯止めがかかる期待が生まれました。「殺処分」反対に取り組んでこられた人々、NPOや各種団体に敬意を表するともに、今後とも一層の取り組みの強化をお願いいたします。私も微力ながらこのブログの主催者共々尽力いたします。                   みい