成長戦略なんて、もう幻想でしかない

経済界や政治家の人たちは、まったく馬鹿の一つ覚えで、口開けば「成長戦略、成長戦略」と連呼しているようですが、これ以上に物を溢れさせてどうしようと言うのでしょうか。作っては壊し、ゴミにしては埋める循環はすでに限界です。再生可能社会が叫ばれて久しくなりますが、景気が下向きになるとそんなスローガンは吹き飛んでしまうようです。
先進国と言われる国々では、生活を豊かにする物質的な条件がすでに飽和状態に近いとさえ言われています。食べるものも着るものも充分すぎるほどあり、飽食と衝動買いで肥満エステと古着バザーが大盛況です。だからあ、もうこれ以上何を望むのよ、という話なんです。
日銀がいくら金をばらまいても国内で商売しようなんて人は限られているのだし、成長、成長って言っている人たちは海外へ出て行って儲けようとしているのが殆どで、それって国内経済のためというよりも、よその国の雇用を増やすだけで私たちはあまりメリット無いというか、それは幾らかはおこぼれが回ってくるかもしれないけれど、結局企業が内部留保で貯めこみそれをまた海外戦略に使うという、「資本肥えて労働者やせ細る」なんて古臭い言葉そのままのようなことでしかないのでは、とまあ思う訳です。
民主党も「市場の声を無視できない」なんて馬鹿なことを言って、成長志向の新日銀総裁候補を容認するようですが、全く何を勘違いしているのか、「市場」が経済を先導するのではなく、政治が経済を主導し、その結果として「市場」が反応することがセオリーです。すでに博打場となった「市場」などに気を使うこと自体、政治の任務放棄なのですが、あの人たち分かんないのね馬鹿だから。そんなこと言ってたら参議院選挙はべた負けなのに、まあどうでもいいけどね。
動物だって植物だって自然界のものは一定の限度超えて大きくなれない、言ってみれば成長の臨界点のようなものがある訳で、それが無いのが“癌”で、正常でない異常状態なのです。成長、成長と叫んでいる人たちは、自らをコントロールできない癌にしたいのでしょうかねえ。
 
 うーもう限界だわ 眠い