蝋梅がやっとちらほらと・・・

近所の公園の蝋梅がやっと咲きはじめました。去年は1月の初めぐらいから咲き始めていましたから、今年はいかに遅いかと思っています。それとも去年が早すぎたのでしょうか。ともあれ、あと何日かすれば香り立つようになるぐらい咲くでしょう。
”光陰矢のごとし“などと言いますが、1年のサイクルが年々早く感じられるようになっています。1週間などはあっという間で、あちらに旅立つ日もそう遠くないのかと思えるほどの速さで過ぎてゆきます。相対性原理によれば、時間は進む速度と反比例しますから、時間が早くなるのは進む速度が遅くなっている証拠であり、そう言えば近頃では歩く速さも、また何をするでも遅くなってきたような気もします。山に登るのでも以前と比べて遅くなりました。要するに時間が早く経ってしまうのです。動き自体がスローモーになり、自分では速く動いているつもりが、他人から見るとゆっくりとした動きになっている、そんな状態になるのもそう遠くないかも知れません。いや既になっているかも知れないのです。
まあ、相対性原理に適っているかはともかく、年齢とともに時間の感覚が変わってくるのは確かなようで、取り立ててしなければならないこともない身分としては、ぐずぐず時間が過ぎるよりは、誰かの言い草ではないけれど“さっさ”と過ぎてくるものが来た方が良いとも思っています。「空の青さのみぞ 惜しき」などと気取って居られるうちに・・・。
 
 ほころび始めた蝋梅