マイ・フェイヴァリット・シングス

ご存知のように、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のなかでジュリー・アンドリュウスさんが歌われた曲の題名です。残念なことにどんなものがお気に入りであったのか、あまり覚えていません。日本では佐良直美という歌手が“私の好きなものは 三味線の爪弾き 洗いざらしのブルージーンズ・・・”と全く似て非なる歌を歌っていました。古くは、清少納言さんも書いております。「春はあけぼの 夏は夜 秋は夕暮れ 冬はつとめて(朝がた)」などなど、少納言さんは言葉の達人ですからお気に入りだけでなく、すさまじきもの・にくきもの・おぼつかなきもの・なまめかしきもの・・・やらいっぱい書いております。才長けた人は感じることが多様で鋭いですから、半端では済まされないのでしょう。
憎らしいことや頭に来ること、悲しいことや悔しいことなど考えているとそれだけで滅入ってしまいますが、気に入ったことや好きなことを考えたり、あれこれ思うのは楽しいことでもあり、マリアさんもそんなことを考えていると心が落ち着くなどと言っていたような気がします。
自分の好きなこと、やってみたいこと、楽しい思い出などに、ボーとしながら思いを巡らすのは、ひょっとすると至福の時かも知れず、子供の時はごく普通に、かなりの時間をそんな風にしていた気もします。いつの頃か「益体もないことを・・・」としなくなった時が大人になった時なんて、聞いた風なことも考えますが、今でもボーとしている私は、ただボーとしている私は、この場合どのように考えればよいのか、因みに私のお気に入りは、写真の方と遊んでいる時間です。 

 
 なーに なんか言った?