蝋梅がまだ咲きませぬ

去年はとっくに咲いていた近所の公園の蝋梅は、今年はまだ蕾のままです。今週中に花の開花は望めそうにありません。やはり今年は寒いようです。南半球のオーストラリアでは連日40度を超える猛暑らしく、それもかなりキツイものがあると思ったりしています。ちょっとした大気の流れの変化でも、気候は大分変ると言われますが、このところの“観測史上初めて・・”という前置きにも慣れっこになってしまったようです。
温暖化やら原発やらと不安材料いろいろありますが、キリスト教徒でもない人々が、家中から外まで神の子を祝福して電飾をする国にいつからなったのか、すでに定かではありません。年末年始のイルミネーションは年年歳歳ど派手になり、電力不足も温暖化も吹っ飛んでしまいそうなほどの賑やかさです。貧困や先行きの不透明感を少しでも紛らわそうとする悪あがきに見えなくもありません。
いつもと同じような季節が巡ってきて、生活は少しずつ良くなっていく。ヒトはいずれ賢くなり、争いや騙しあいに明け暮れることをしなくなり、信頼と微笑みの中で静かに暮らすことが出来る。そんな時代がやがて来ると、単純に思える時はもう終わったのかもしれない、なんて今さらのように、ふと頭に浮かびました、蕾の蝋梅を見ていたら。しかし、まっいっか、それも一興なんて思う自分も居たりして、世の中一筋縄ではいかないと・・・。
 
 ヒトは私たちのようにはなれない