アレグロ・マ・ノン・トロッポ・ウン・ポコ・マエストーソ

いやあ まだどうも頭の中に何も貯まって無くて、“東京電力」研究”は読み終わりましたが、まだ未消化で何ともなりません。“3.11”以後は災害や原発関連の本が数多く出版され、また各分野の意見や提案も出されています。しかしそれらがどれだけ教訓となり生かされて行くのかは全く未知数です。為政者やそれらを支える国民、あるいは企業や経済界の面々が、各々の思惑と都合を最優先にして修羅場を掻きまわしているようにも見受けられます。「復興特需」で仙台辺りの歓楽街は空前の景気に酔いしれているようですが、「震災、原発事故」後のこの国の、なにか象徴的な出来事のようにも思えます。
“速く、しかし過度にならず、やや威厳を持って”
表題はトイレに駆け込む時の心構えを表現した音楽指示記号です(もちろん嘘です)。強引なこじつけですが、迅速になおかつバタバタせず、この指示のあるベートーベンの「第9」のように威厳を保ちつつ粛々とそれでいて自由闊達にことを進める、そんな社会を期待するのは無理な注文なのでしょう・・・かねえ。
 
 歓楽の果て