17万人

16日に代々木公園で開かれた反原発集会は、17万人という参加者が集まる大集会となったようです。当初10万人規模と言われていたのですが、主催者の予想もはるかに上回る人達が参加しました。おそらくここ10年ぐらい(いや20年ぐらいかな、とにかく大集会やデモは絶えて久しかったから)では最大の規模の集会となったと思います。毎週金曜日に行われている首相官邸前での集会も、会を追うごとに参加者が増え、警察もその対応に追われだしているとのことです。
原発事故以来、いままでは集会やデモに関心の無かった人達が、組織とか動員などとは関係なく、ネットや口コミで集まるようになったと言われています。もちろん17万人もの人達がまったく無政府的に集まった訳ではないでしょうが、世界中で最もデモや集会が少ない国とされていたこの国にも、やっと自己表現する手段の一つとしてデモや集会が認知され始めてきたのかも知れません。閉塞状態とも言える政治への不満や先の見通しの立たない自分達の暮らしへの不安など、そう言ったモロモロの気持ちを一人一人が社会的に表現する、そんな風潮がこのまま私達の間に定着出来ればよいと思っています。
原発再稼働が今後一層加速する危険がある中で、「活断層の調査」や事故対策の遅れなど山積みとも言える原発周辺の問題は、いまだ収束のめどさえ不確かな「福島」も含めて、さらに市民の監視を強める必要があります。17万人の参加者が弾みとなっていくことを願わずにはいられません。私は参加しなかったけど。
 
意思を明らかにすることは良いことね