花に振られる

どうも今年は山の花に振られ続きで、と言っても先月と一昨日の山だけですが、これからもどうそんな予感がしてなりません。一昨日はアカヤシオツツジを観に西上州の三ツ岩岳へ行きました。例年だと4月の下旬から5月初めが見ごろという話でした。そうすると連休中がそれに当たり、混んでいる山は遠慮する方針なので当然対象外なのですが、今年は花の開花が全般的に遅れているらしいからと思って、連休明けに出かけました。見事目算は外れ、「主なしとて 春な忘れそ」で花はいつもどおりに咲き、ほとんど散っておりました。まったく花の時期を狙うのは難しいことです。
 桜、つつじ、カタクリなど低山を飾る花は、咲いている時期も短いので狙ってもなかなか当たりません。ここ数年は大体外れています。2000メートルを超えて咲く高山植物だと、もともと山自体が目的となっていますから、当たれば余禄の儲けもの位の気持ちで行くせいもあって、案外とドンピタに遭遇することがあります。この頃ではあまり高い山にも登らなく(登れなく)なったので、貴婦人たちにお目もじ叶うことが少なくなりました。まあ彼女たちも爺さんに観られたってあまりうれしくないでしょうが、近頃では若い男たちは山になんぞ行きませんから寂しいことでしょう。
花には振られましたが新緑は素晴らしく、薄曇りながら天候に恵まれ、特異な景観で知られる西上州の山々が見渡せることもできました。結構な山でした。
 
 名残のアカヤシオツツジ