天体ショー

 一昨日の夜に金星と木星、そして三日月が縦位置に並ぶ現象が起きたようですが、あいにく私は見逃してしまいました。その数日前にやたら輝いて見える金星と木星のランデブーは見ていたのですが、惜しいことをしました。しかし、その内にまた見ることが出来る現象なので諦めがつきます。今年の天体ショーの目玉は、何と言っても5月21日に金環食が観測できることです。皆既日食ではないのが少し残念ですが、金環食も東京ではもうこれが見納め(私の時間内では)なので、なんとしても晴れて欲しいと願っています。午前7時34分(東京)には食の最大になると言いますから、前後数分間だけでも雲が出ないよう今から祈るしかありません。
 日食は太陽、月、地球の順に並ぶことで起きますが、惑星直列という現象も時として起こります。星占いやその類の分野では、惑星直列が起きると天変地異に見舞われるとして恐れられているそうです。しかし今のところそのような因果関係はないようです。2900何年だかにその直列が起きると言われていますが、私は勿論のこと、人類さえも存在しているかどうか怪しいほどの先の話なので、仮に天変地異が起ころうとあまり関係はありません。まあ、原発の関係者の方がたは10万年のオーダーでものを考えていらっしゃるようですから、その辺りの心配も当然されていられると御推察いたしますが・・・。
 空を見るという行為をする種はおそらくヒトだけであろうと思います。星や太陽、月だけでなく、雲や空そのものが毎日繰り広げてくれる無料のショーには、スタンディング・オべージョンをいくらしても足りないと常々思っています。
    
    2010.5.16  月と金星