地震予知

 日本の地震学会は昨年以降ガタガタで、もう予知なんかしないのかと思っていたら、突然に地震研が“4年以内にM7クラスの直下型地震が首都圏に起きる確率7割・・”と発表しました。4年以内と言えばこれはもうパニックが起きてもおかしくない時間的スケールであり、7割の確率で起きるとすれば避難先やら対応策を具体的にしておかなければならない、そんな予知情報と言えるでしょう。それにしては世間はのんびりしたもので、私も公園に写真を撮り行ったりしているのですが、政府や関係各位の方がたはそれなりの危機感をお持ちなのかと、やや不安を感じている雪の朝なのです。
 直下型地震は予知が難しく、したがって競馬や宝くじ同様によく外れるのが常でした。思い起こせば、東京では大地震60年説というのが幅を利かせていた時期もあり、関東大震災から何年経ったから・・といった様な捉え方で地震予知がされていた記憶もあります。しかし昨年の3・11はそんな予知をあざ笑うかのような衝撃を私達に与え、地震学者はこぞって青くなり自らの怠慢と驕りと無知を知らされたのでした。そして今年元日早々に東日本を中心とした地域に、律儀にも大地からのお年玉をもらう羽目になって、幸い大きな被害はなかったのですが、あらためてこの国が地震列島であることを、そして近々くるかも知れない大地震の恐怖を感じたのです。
 そこへ唐突に“4年以内に…”ですから、私達はどう考えればよいのか判断に苦しむのです。おまけに関係者各位のコメントも対応策も聞かれないときては、さてはまた地震学者達の空騒ぎなのかと思う反面、去年の続きが今年辺り来てもおかしくはないと素人考えで怯えているのです。仮にM7クラスで直下型であれば(因みに元旦の地震はM7クラスだったようですが、海洋性で震源地が遠く深かった)震度もかなり大きくなるはずで、去年の震度5強を遥かに超える揺れを覚悟することになるでしょう。想定される被害が深刻な状況を発生させることは容易に考えられます。こう言っては何ですが、福島や宮城辺りがボロボロになったところでどうにかなりますが、東京がなると日本全体がボロボロになる訳で、選良の方や政府の方も政局がらみの欲得で考える時ではないように思えるのです。残念ながら、あの人達に多くの期待は持てないし、自治体もあまり当てには出来ないから、自分の身は自分で守ることに専念するしか方策はないかも知れません。
    
    青い空に蝋梅、白い雪。地震が来ないうちに見ておかないと・・・。