ヒグス粒子

ヒグス(あるいはヒッグス)粒子の存在確認が出来そうなニュースが飛び込んできました。素粒子に質量を与えたと言われている謎の粒子です。実のところ私も何の事だかよく分からないのですが、物質に重さが無ければ形になることは出来ないので、このヒグス粒子の存在は物質の形成に関わる大本とも言える問題の解明になるのだそうです。理論上はその存在が予想されていましたが、今まで確認が出来なかった謎の粒子です。“だからどうした”と言われてもどうもしないし、明日からの生活は変わらない、地球は今日も回っているのですから何ら変わることは無い、はい、それではさようなら、というほどのものなのです。
しかしそう言ってしまえば身も蓋も無く、たしかに私のような門外漢にとっては素粒子の世界のことなどちんぷんかんぷんですが、その道の人達にはとんでもないビックニュースのようです。世の中にはこの手のことがよくあり、ついこの前も光速を超える速さの粒子が見つかったとか見つからなかったとかで大騒ぎになりました。「すべての物質は光の速さを超えて移動できない」というのがこれまでの常識ですから、それ以上に速いもの出てくるといろいろ都合が悪いらしく、相対性原理という物理学の基礎となっている理論の再検討を迫られる事態が起きる、ああ大変だ、という話でした。ただこれも光速で移動することなど全く考えなくてよい私などには、どうでも良いと言えばどうでも良い話です。けれどもヒトは知りたがり屋ですから、門外漢の全く無関係の私でさえそういった話題に首を突っ込んでみたくなるのです。
物が物として成り立つ不思議は、ヒトの興味を引かずにはいられない魅力が有ります。物を壊したり人を殺したりする武器の開発よりは遥かに上等な興味でもあります。
 

 watasi wa fusigi de jyoutou.