再び「非正規労働者」

全国チェーンストアー協会なる団体が、パート従業員などの社会保険適用を義務づける動きに反対しています。企業として、雇用主としての社会的責任の欠如が甚だしく、アナクロ的な旦那感覚で時代が読めない、自分の利益のみに拘る強欲爺の悪あがきといったところではないかと、TVのニュースを見て思いました。
非正規労働者」のところでも触れましたが、企業、雇用主が従業員の社会保険料を半額負担することは、法律で決められた約束事です。それは、企業活動をするうえで法人としての社会的責務であると同時に法律的な優遇措置への対価でもあります。また企業活動上不可欠な社会的インフラの恩恵
を受けていることに対する利益の社会還流でもあるのです。「法人」という組織が社会的に活動するための基本的な条件なのです。どうもこの国の企業家たちはその辺りのことが分かってないようで、いまだに開発途上国並みの意識とレベルに甘んじていると考えざるを得ません。
年金や健康保険は国民が国を大事に思う拠り所です。憲法25条はこの国の国民に「健康で文化的な・・・生活を営む権利」と「国は・・向上、増進に努めなければならない」ことを明記しています。これらのことを実現するうえで、企業という法人が果たすべき社会的役割の一端が「社会保険料の半額負担」とも言えるのです。自分の利益のみに固執する非社会的態度は、自らの墓穴を掘るものと考えるべきものです。経団連をはじめとするこの国の企業家たちはまず自分達の頭を歌い文句の“グローバル化”すべきでしょう。


いい加減にして欲しい、猫カフェの「派遣」にゃん子。