人選のセンス

 今度の震災の復興構想会議議長に五百旗頭というやたら変わった名前の人が選ばれ、その御仁が突然「復興税」なる構想をぶち上げ、“あれ復興構想会議って税調も兼ねるのか”と驚いてしまった。早速閣僚に一人から“増税云々は内閣の仕事”とばかりに皮肉られていたけど、何を考えているのかというか何を勘違いしているというか、そういった人物を議長に据えるほうもかなりずれていると思わざるを得ない。どうも近頃の国の責任者の為さり様は的を外してばかりいるようで、つい先だっての原発事故での国と東電合同対策本部責任者の方は、何をしているのかまったく不明だし、次々といろんな会議やら対策本部を立ち上げるのは結構だけど、ある程度適材を選出されたがよろしいのではと要らぬ心配までしてしまう。
 人の能力を見極めるのはかなり難しいことだから普段よりその能力を高め、太公望と文王の例を引くまでもないがそのくらいの周到さを持って事に当たるが肝要、と外野席は気楽に思ってしまう。人選を上手く執り行えば事は為ったも同然であるし、反対に間違えば墓穴を掘り、共々一蓮托生の憂き目にあうことは避けられない。しかし付け焼刃に泥縄ではそういった能力はすぐさま発揮できないので、センスに頼って難局を乗り切るしか道は無いのだが、その肝心なセンスが駄目となるとこれは・・・・・ねえ。

センス悪いからって そっぽ向かなくても・・・。