絶対音感

 私の周りにはこれを持っている人はいませんが、音楽を生業とする人達の中ではかなりいるようです。モーツアルトはこの才能があったと言われていますが、日本人にはこの才能を持っている人が多いと言われ、ヤマハ音楽教室などでは幼児期からこの絶対音感を身につけるためのメソッドがあるようです。ですから先天的な才能だけでなく、修練によって獲得できるものでもあるらしいのです。第二次大戦中にはこの能力を潜水艦や飛行機の認識に利用しようとして、軍隊で特別の教育をしたという記録も残っているようです。
 なぜ突然に絶対音感の話など持ち出したかと言いますと、いま読んでいる本がそういう題名なのでそうなっただけのことで、大した意味は例のよって無いというのが真相です。この絶対音感があるとまわり中の音がすべて“ドレミ”となって耳に入ってくるらしく、これはこれでかなり厄介なものであるというのです。車のクラクションやドアチャイム、街に流れるBGMなどがのべつ幕なしに“ドドミソ・・”とやられると思うとこれはかなりキツイことです。読んでいる本(絶対音感/最相 葉月著)によれば、ノイローゼになるほど鬱陶しく感じる人だっていると書かれていました。しかし、音楽を志す人たちにとっては一種のあこがれで、一度聴いてだけで音がとれるなんて、これは欲しい、ぜひ欲しい能力でもあるのです。ただ言葉の習得同様に、幼児期からそういった環境にないと後天的な取得は難しいようです。まあ絶対音感があるからといって音楽家になれるとは限らないようで、これがない音楽家も多数いると言います。
 私は勿論こんな才能は無いので下手なギターで甘んじていますが、絶対音痴というのもあるようですから“まだいいか”と諦念しているのです。

この方の音楽的素養は・・・?