厚顔無恥

 何かの本で読んだのですが、議員活動の8割から9割は再選のための活動で、残りの部分が本来の議員活動という話がありました。これは主に国会議員のことを言ったものらしいのですが、地方議員も似たり寄ったりと言います。日本の地方議員は諸外国のそれと比べると報酬が格段と高いようで、議員歳費の外にいろいろな手当てが付いて、市議会程度の議員も年収1000万円を超える報酬をとることも珍しくないようです。その議員たちの仕事たるや居眠りと訳の分からぬ視察旅行がやたら目立つというのですから、税金をどぶに捨てているようなと思いたくなります。つい先日に新聞で地方議員の活動実態が報じられていましたが、首長の提案議案が無修正で議会通過する議会が殆どであり、議員提案の法律などは皆無に等しい有り様のとのことでした。これでは何のための議会なのか、議会無用と言われても仕方ない実状でしょう。名古屋市議会の解散請求は記憶に新しいことですが、日本中の地方議会の実態調査を行う第三者機関を立ち上げ、議員定数や歳費等を再検討するとともに、議会活動の中身についても調査が必要と言えそうです。
 しかし日本ではオンブズマン制度が確立されていないので、けっきょく手弁当で時間の取れる人達がコツコツやるしかないのが実情です。これでは名ばかりの「選挙民主主義」の悪弊が解決できず、予算の執行や施策の吟味をすると言った議会本来の仕事が正常に行われているのかどうかを、選挙民、納税者が点検する手段を持たないことになります。残念ながらこの状態を打開する効果的方法がないのはご案内の通りで、私自身自分の街の議会が何をしているか殆ど知らないと言った有り様です。つまり私のような適当な選挙民、納税者が多いから、関心は有っても自分が係わるのは面倒という本音が幅を利かせてしまうのです。この辺りをどうにかしないとこの国の厚顔無恥な議員を一掃することは難しいことなのでしょう。でもなんであんな屑が選良なのか、なんで選ばれるのかいくら考えても分からない。

私の場合は 紅顔可憐なほうね。