春の兆し

 いよいよ2月です。3日の節分を過ぎればもはや春、”梅は咲いたか桜はまだかいな”と浮かれだすのも間近な季節となります。空気の冷たさは相変わらずですが、日射しは大分強くなりました。日の出前の東の空からの曙も一段ときれいになってきました。南天には金星と三日月が彩りを添えています。朝の早起きが日常となったこの頃では、日の出前の空を見ることが楽しみの一つになりました。ヒトが人工の灯りを持たなかった頃、夜明けの明るさは何事にもまして待ち遠しいものだったでしょう。とくに厳しい冬を耐えて春を迎える時期の朝のその明るさは、今からは考えられないほどの期待を持って迎えられていたと思います。清少納言が”春はあけぼの・・”と言ったことが、今さらながらいかに的確であったかと思い知ります。
 などとかっこをつけてみたくなるのも春が近くなったせいでしょうかねえ。

春の兆しって なに?