高速道路の無料化

 あれは何時のことだったでしょう。
確か何とかという公約のようなもので「高速道路は無料化します」と高々と謳いあげていた日々は幻だったのでしょうか。私はうかつにも「無料になったら・・・」とあらぬことを考え、胸を膨らましておりました。昨今では無料化はあちこちからブーイングが出てしまい、口に出すのも汚らわしいような有様です。顔の四角い国土交通大臣さんはこの辺りの事情を踏まえてかどうかは不明ですが、何やら先の若い大臣さんの提案内容とほぼ同じ料金案を出されるかに聞いております。八ツ場ダムではあっさり建設中止を見なおすと表明したのに、こっちはそのままですか。
 もちろん高速道路を無料化することは、今までの建設費やメンテナンス費用の捻出ほかいろいろな問題がいっぺんに吹き出してしまい、にっちもさっちも行かなくなるだろうことは素人の私にも分かります。しかしそんなことは百も承知で公約したのでしょうから、この辺りしっかり責任取っていただかないと、あと後のためにならないのではないのでしょうか。そこへ持ってきてまたぞろ出された新料金案なるものは、あなたあれは“羊頭をかけて狗肉を売る”以下の代物で、なけなしはたいてETC付けた人を虚仮にするは、近距離利用者は無料化どころか値上げの憂き目に会わすはで、おまけにトラックなどは従来通りとくれば、これはちょっと勘弁してよと言われても仕方ないでしょう。私なら“全車一律半額でETC普通車は上限2000円を適用”とします。これなら全てにメリットがあるからまあ我慢できる訳です。これで手を打ってよ、四角い顔の大臣さん。
 このところ満身創痍の民主党政権ですが、これ以上ダメージが大きくなると再起不能の様相を呈すことになる恐れ(もう手遅れかな)にも為る事でしょう。そうするとまたあのゾンビ政党が蘇ることにもなり、大山鳴動鼠一匹なんていう笑い話になっちゃうかもしれない、恐ろしい状況が見えたりもするのです。

月曜からなんだけど 冬の陽はこたえられないの。