脳 その3

 また農家用、いえ、脳かようとお思いでしょうが、付け焼刃の悲しさ、耳学問の浅はかさとお笑いください。五感と言われる機能についてなのです。
 視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚の外に第六感なんてのも有ると言う人もいますが、それは今は外します。この五感は御案内のように全て脳で処理されています。つまり、目で見たと思ってもそれは外部から入ってきた刺激が、電気信号に変えられて脳まで届かなければ見たと認識されない、そういうことらしいとものの本には書いてあります。これは五感すべてに共通することで、体中に配置されているセンサーがまず刺激を受け取り、それを脳に伝える、そうすると脳の各機能局在部署が過去のデーターやら刺激の分析を瞬時に行い、画像にしたり、匂いにしたり、音にしたりするようです。これが正しいという前提で先に進みます。
 見たものが倒立して見える逆さメガネ(こんな名称であったか自信がないけど)というものをかけてみると、最初のうちは不安定でとても歩くことなど出来ないのですが、慣れてくるとそれなりの行動が可能になる、と言ったことを本で読んだことが有ります。これは脳が修正をした像を認識させるように機能したから(この辺り記憶が不確かであまり自信がない)と言うことらしく、実際に入ってきた情報を、使える状態に処理する機能を脳が持っていることの証と言えるようです。これはまったく外部からの情報がなくても、何らかの電気信号を直接脳に伝えるなら、リアルな体験を実感できることが可能であると言うことになります。幻聴、幻視、幻覚などは薬物或いはある種のキノコを使用することで体験できると聞いたことがあります。機会が有ればやってみたいですが、癖になりそうなので遠慮しておいたほうが無難でしょう。ここから強引に結論と行きますが、となれば、今私が経験していること、今まで経験したことは真実なのでしょうか。ひょっとして「マトリックス」の世界ではないのでしょうか、などと言う疑問もまんざら絵空事ではないようにも思えるのですが、如何なものでしょう。

いつまでも下らないこと言ってないで ご飯にして!