労働環境 その2

 今や組織労働者集団と言われる労働組合は瀕死の状態で、組織率は3割をはるかに割り込み、その上高齢化が進みお先真っ暗というじり貧なのです。本来であれば、前出の課題などは労働組合が真っ先に取り組むべき課題であり、また労働組合が正常に機能していればもともと発生すらしない課題でもあるのです。今年の春闘の課題の中に非正規雇用の問題が取り上げられ、少しは良くなるのかなと期待をしましたが一向に改善される気配は有りません。さらに当事者である非正規労働者や若年労働者、もしくはそれに該当する人達があまり乗り気でないのも気にかかります。いくら「蟹工船」を読んでも実際に運動として動きださなければ果実は実りません。私の様な外野のものが何を言っても始まらないし、何の力も無いのですが、現場の人達がもう少し張り切って欲しいと思うのです。
 「就活」と言われる勤務先探しは、聞いた話から連想すればですが、働く側にとってかなり屈辱的なものになっていると思われます。つまり働く意欲を確認するためという理由で、会社を選んだり動機をくどくど書かせたり、何度も面接し個人的な部分にまで及ぶ質問をしたり、挙句の果てには内定という訳の分からない宙ぶらりんの状態に置く期間を設けたり、ひどいのはその内定さえも取り消されたり、全く人権も何も無視した無法地帯かのような振る舞いがまかり通っているようなのです。そしてここでも、「就活」に参加する人達はその状況に甘んじています。大学生の就活であれば、学生自治会を中心に各企業に申し入れを行い、不適当な扱いをやめさせる運動だって起こせそうなものですが、そうはなっていないようです。すでに学生自治会などは機能していないのかもしれません。世界中を震撼させた“全学連”はどこに行ったのでしょう。
                                  まだ続く


今回も長いのね まあ言いたいことが有るんでしょうけど。