遊ぶ

 この「遊」という字は「遊子」、「遊軍」などと使われるように自由に動けることを意味するらしい。転じて気儘に何かをすることを「遊ぶ」となったようだ。何を今さら誰でも知っていることを持ち出すのかと言われそうだが、今までこの「遊」と言う字を深く考えたことが無かったので・・・などと枕を振ると、あっ、これは次に猫の話題が出るとお思いの方、鋭い、ご明察の通りなのです。
 猫の主な行動は、食べること、その消化したものを出すこと、寝ること、毛づくろい、そして遊ぶことの五つに集約されます。無論満員電車に乗って通勤なんかしないから、金曜日も月曜日も無く毎日が日曜日の日々です。寝たい時に寝る、気が向けば遊ぶ、ただ食べることはいつでも自由にとはいかず制約を受けます。そうしないと太ってしまい肥満体になってしまう、ヒトと同じです。それ以外のことはフリーですね。遊んでいても突然止めて毛づくろいを始めたり、と思うと寝てみたりと予測不可能な行動パターンを示します。これは量子力学の世界で言う不確定性であり、非線形運動の特徴でもあります。言ってみれば猫は粒子の運動と基本的に同様なふるまいをする運動体であり、その行動はあくまで確率でしか表現できないと推考されるのです。でも粒子と異なり目に見えるので抱っこも出来るし撫でることもできます。粒子と同じく身近にいる物体でもそこが違うのです。
 で、「遊ぶ」とどう繋がるのかですが、遊ぶことも予測不可能な部分が有ると言う・・・ね。今も私の横でみいたんは寝ています、さっきまで遊んでいたのに。

まったく何考えてんだか