理想と現実/昨日の続き

この世のほだし持たぬら身に ただ空の名残りのみぞ惜しき
このくらいのことはサラっと言ってみたい初夏の午前7時38分あさぼらけ 字余り などとおどけてみても“何も意味は有りはしない“のですが、兼好さんはやはりたいしたものと朝から感心しているのです。しかしこの言葉は兼好さんが言ったのではなく、とある世捨て人が言ったのを心にとめたらしいのですが、昔の人は余裕が有ると言うか気取っていると言うか、太刀打ちできる相手でないことだけは確かなようです。
この世のほだしばっかり積みあげて それでも空の青さは目にしみるのです。