皆既日食

 やっと青空が見える朝となりました。昨日は皆既日食アメリカ各地で観測されたようで、お金と暇のある方たちで大変な賑わいとなったそうです。次に日本で見られる皆既日食2035年とかで、もうその頃には私は居ないと思われるから、肉眼であの太陽コロナにお目にかかる機会はなくなりました。
 金環食が日本で観測されたのは2012年であの時は東京でも見ることが出来ました。あいにく雲が多くてあまり良い条件ではなかったのですが、雲の切れ間から金環日食となった太陽が輝いて、日食用のスコープを手作りした甲斐があったのでした。小学生の時にも皆既日食を見たのですが、もう記憶も定かではなくて実感が伴いません。
 1億5千万キロmというとんでもない遠いところにある太陽のおかげで、この地球上の生物は生かされています。太陽中心辺りで起こる核融合反応で水素がヘリウムとなり放出される4千万k°という高熱のガスが、3万年ほどかけて太陽表面まで上がってきて6千k°から1万k°まで下がって、それが地球まで伝わってきます。考えてみれば、太陽中心の熱が表面温度になるまでの間に、人類は石器時代から現代までの時間が過ぎています。なんという時間スケールなのか、改めてその大きさに驚くばかりです。

なにをいまさら・・・