暑中お見舞

 年賀状を書かなくなってからもうかなりになりますが、暑中見舞いに至ってはいつごろまで書いたのか記憶さえも定かではありません。本来であれば今頃は暑中見舞いの葉書でも書くのでしょうが、今日あたりは秋の到来を思わせるような涼しさで、クーラーはもちろん団扇さえ使わずにいられます。
 自分では書かないでおいてなんですが、こんな時期に暑中見舞いの葉書の一枚でも届くと、ひと時暑さを忘れる気分となったように記憶しています。郵便というアイテムが日常生活の中でそれなりの位置を占めていた時代へのノスタルジーかも知れません。その昔の一時期に、封書ではなく葉書に凝ったことがあり、一枚の葉書の中にどれだけの文字を入れられるか試すような、そんな葉書を友人に書き送った思い出もあります。旅先からの絵葉書などというのも何度かもらったことがありますが、もうそんな時代は終わったのでしょう。 考えてみれば、手紙を出せる人も少なくなったような気もします。
 明日からはまた暑さがぶり返すようですし、つかの間の感傷でした。

涼しい日は眠るに限る