鉄槌が下された・・・の?

 日曜日の都議会選挙の投票を済ませた後に、すぐ東京を留守にしてしまったのでその後の情報に少し遅れてしまったのですが、昨日戻ってみるとなにやら自民党都議団は半数以下になっていたりして、選挙最終日の安倍総理秋葉原での街頭演説会には“安倍辞めろ”のコールが叫ばれ、例によって宰相は自らの立場を顧みずに「こんな人たちに負けられぬ」と言い返し、全体の奉仕者たる公務員(内閣総理大臣)が国民に向かって「こんな人たち」呼ばわりするという、前代未聞の醜態の果ての結果に“大敗北”してしまった事態が起きていたのでした。
 アーサー・C・クラークの「神の鉄槌」という本は、2109年に、小惑星が地球に向かって衝突する危機が迫っていることが分かり、それを回避するためのあれやこれやのというSFですが、今朝の新聞の週刊誌広告の中に“安倍への鉄槌”などと言う見出しが躍っていたのをみて、この「神の鉄槌」を思い出したのです。宰相の上に落されたのが神の鉄槌かどうかは別にしても、有権者を「こんな人たち」と呼ぶ神経の持ち主は、早々に政治の表舞台から消えて欲しいと思います。
 聞くところによれば、その秋葉原の演説会場に、あの籠原さんが夫婦で来ていたらしく、なにやら百万円を返しに来たと叫んでいたとユーチューブ辺りでは話題となっていたそうです。ホントにあの人は興味深いキャラです。
 都議選で第一党となった“都民ファースト”という政党は、いつもの“新党ブーム”による一過性の現象なのかどうか、それとも新保守の流れとなるのか未知数の部分が多いようですが、なにはともあれ、現在の政治情勢の流れに有権者が一定の反意を示したことには間違いはなく、この国の民主主義も少しは根付いているように思えます。

果報は寝て待て、とも言うし・・・