愚痴る

 愚痴る、零す、ぼやく、泣き言をいう・・・、どうも季節の変わり目が近づくと倦怠感が増すようで、一日中ダラーと過ごす日が多くなり、頭に浮かぶ、口に出るのは否定的、後ろ向きの考えばかり。試しに類語辞典などを開き「苦楽」なる項目を引くと、「苦しむ」から始まって88番目の「当てられる」まで90近い言葉が載っている。それに比べて「享楽」は「慰む」から「感興」まで38しか掲載されてなく「苦楽」の半数にも満たない。
 どうもこの世の中はロクでもないことのほうが多いようで、実に滅入ってくるのであった。8月もあと少しで終わるし、残すは今年も4か月余り、冥土の旅の一里塚が近づいてくる。目出度くもあり、目出度くもなし。


愚痴っても始まらない