私は「トトロのふるさと基金」の会員となってすでに20年余り経ちます。その間に会員数がどのように推移したのか詳しくは知らないのですが、今月号の会報を見て驚きました。会員数がすでに900名を割っているのです。私の会員番号は１６00台ですから少なくとも4桁台の会員がかつては居たはずなのです。「トトロ」はこの国では数少ない“ナショナルトラスト”を具体的に実践している団体で、狭山丘陵という限られた範囲での活動ですがそれなりの実績と成果を上げ続けている、資産総額約15億円を持つ公益財団法人です。
イギリスの“ナショナルトラスト”やアメリカの“シェラ・クラブ”と比較すれば小さく、マイナーで限定的団体ですが、名称からも分かるように、あの“トトロ”も深くかかわっているのです。東京都と埼玉県との境にあって、周辺を住宅地に囲まれた、空からの写真で見るとまるで“島”のような狭山丘陵。数多くの動植物に恵まれた自然豊かな地域が、“開発”という名の自然破壊が急速に推し進められようとしていた時期に立ち上げられ、すでに25年経過しています。これまでに取得した森（トトロの森）は38か所となり、合計面積は約7ヘクタールとなっています。
これらの運動を維持し発展させるには会員数の増加が何よりも大事な要件なのですが、残念ながら会員数は減少傾向にあります。ローカル・ナショナルトラスト運動ではあるのですが、この国では希少とも言える運動体でもある「トトロのふるさと基金」のより一層の発展のため、会員登録を呼びかけます。お願いします。毎年3千円の会費を納めるだけで会員になれます。ちょっとした自然保護オタクになった気分にもなれます。
私からもお願いします。
