ここ数年来驚異的勢いで蔓延しだしている「ネコウィルス」。これに感染すると猫を見るだけでヘロヘロとなり、頭がプーとなってしまう。「ネコウィルス」は猫に触ったり抱いたりするだけで感染しますが、ヒトによっては見ただけ、それも写真や動画を見ただけでも感染します。
治療法はなく、予防法としては出来るだけ猫に近づかないことぐらいしかない。感染したら出来るだけ早く猫と暮らすようにして禁断症状に備えること、一緒に暮らせない時は野良や近所の猫と出来るだけ接触する、などの心構えが必要です。
ＴＶのＣＭや旅番組などでも、近頃の猫露出度は目に余るものがあり、犬好きや猫嫌いからかなりのブーイングが出ていると言われています。有名動物写真家の猫シリーズのＴＶ番組や、「０６５５、２３５５」の「ネコのふみふみ」なる歌などはその最たるもので、「犬のべろべろ」とか「犬の街角散歩」をなぜ放送しないという怒りの声もあるようです。
また、ユーチューブの動画は圧倒的に猫動画が多く、中でもネコの我儘っぷりをこれでもかと見せつける内容も数多く、犬が猫にかしずく、あるいは犬に対する虐待と思えるような猫のやりたい放題の動画も大人気を博しています。
しかしそのような猫の傍若無人を見るヒトは、すでに「ネコウィルス」に感染していますから、“まあかわいい”とか“まったくもう”などと言いながら喜んでいます。猫は犬だけではなくヒトに対しても傍若無人ですから、寝ているヒトの鼻を噛んだり、お腹の上にどすどす乗って起こしたり、ひっかいたりパンチしたりで、もうやりたい放題の暴君なのです。でも、“ミャア”とか言われると“はいはいはい”とネコナデ声をだしてキャットフードの準備をしてしまうのです。高村何某という著名な作家などは、自宅に来る野良にキャットフードをヘコヘコしながら提供するという重症患者で、何とも恐ろしい「ネコウィルス」の仕業は今後ますます蔓延するでしょう。喜ばしいことです。
いずれ私が神に・・・
