「ブロンド オン ブロンド」

何だよ、オペラの次はボブ・ディランかよ・・・なんて言われそうですが、その通りです。このボブ・ディランのアルバムはボブ初の2枚組のアルバムで、もちろん当時はレコード盤という近頃少し流行りかけている代物で、1966年にレコーディングされた、ボブ・ディランとしては7枚目のアルバムということになります。まあボブのファンでなければどうでもいいようなことですが、話の枕と思ってください。
で、このアルバムの中で「メンフィス・ブルース・アゲイン」という曲があるのですが、もう耳タコになるほど聴きまくった曲ですから、もういい加減飽きているだろうとかなり時間を置いて聴いてみても、これがいつも新鮮なのです。調子の良いリズムと旋律をほとんど無視したような語り口調の歌いっぷりは、いま聴いてもその新鮮さは失われていません。「エバー・グリーン」という言葉がありますが、まさにそんな歌です。
ただこの歌の歌詞となると、まるで分らない言葉が続くのです。一説にはドラッグ・ソングなどと言われていますが、ビートルズの「ノルウェイの森」もそんなふうな意味で言われていて、時代的にちょうどかぶりますからきっとそうなのかもしれません。まあドラッグ・ソングというのがホントのところ何なのか実を言うと良くは分からないので、知ったかぶりで書いているだけですから、このように訳の分からない文のようなことと同じなのかも知れません。もちろん自分では訳せないので対訳を見てそう思うのですが、ホント未だに分からないですね、「おー、クズ屋が円をかく ブロックのここかしこ・・・」だもんね、冒頭から。で最後は必ず「メンフィス・ブルース・アゲイン」で終わるのです。原題は「Stuck inside of mobile with the Memphis blues again」という長い題名なんですね。
何でこんなことをグダグダ書いたかというと、あの参議院強行採決された安保法制が成立してちょうど一カ月目にあたる一昨日とその前の日に、国会と渋谷で年寄りと若いのが“法制”に反対する集会があったというニュースを見て、なぜか「ブロンド・オン・ブロンド」を聴いてみたくなったという、何の脈絡も関連もないお話でした。

眠いわあ ( 訂正 本文中「フール・オン・ザ・ヒル」とあったのは「ノルウェイの森」でした)