秋のギャラリー  2日目

さて、2日目はどんな絵をお見せするかと言うと、ちょっとタッチの違う、けれど作者は同じという絵です。これまではどちらかと言えばアウトラインのはっきりしたものが多いのですが、霧の中の道だからなのか、外郭線のない調子によって表現された絵です。“霧”がどの程度まで描きこまれているのか、いろいろ突っ込みどころはあるようですが、作者はよく描けたと言っております。霧が晴れていれば道の向こうには八ヶ岳連峰の権現岳が見えるそうです。実際にあの辺りの霧を知っている私からすると、霧が持っている深みと幻想的雰囲気には今一歩を感じてしまいます。このあたりがこの作者の限界なのでしょう。
なぜか縦位置にならず、首を横にして観てください。何度か試みたのですが駄目でした。


霧の小路    F10号     油彩