顧客情報の流出

通信教育大手の会社から大量の顧客情報が流出したことが話題となっていますが、今や会社の財務・経理情報に匹敵するとも言われる顧客情報が、こんなに簡単に流出するなんて、ひょっとすると口では「大切な個人情報は責任を持って管理しています」などと言っていますが、本音では“あんなものはいくらでも買えるから・・・”ぐらいにしか考えてなく、だから非正規社員の“ハケン”に任せていたのではないのでしょうか。
今では全就労人口の3分の1以上が非正規社員で、身分も待遇も不安定で劣悪な状況に甘んじることを強要させられていると言っても過言でない世の中ですから、守秘義務やら労働のモラルなどを、そのような境遇の人たちに要求すること自体に無理があると思えるのです。おかしいですよ、払うものはケチって高いモラルや高度な労働を要求するのは。やはり今回のような出来事は、構造的な背景から生み出されるのではないでしょうか。働く人、労働者を大切にしない社会は早晩崩壊の憂き目にあうは必定と思われます。だって働く人は消費者でもあり納税者でもあるのですから、社会の安定を支える土台なのです。目先の利益だけに左右されるなんて、まともな企業家のやることではないのです、と言った理屈など通用しない世の中になってしまったのですかねえ。

なに?コキャクって。