大変暑い日が・・・

先週あたりまでで暑さがおさまるかと思っていたら、そうは問屋が卸さない今年の夏です。ホントに今年は世界中で洪水やら猛暑やらが頻発している様子で、数年前から言われていた“激しい気候”の時代が到来したかのようです。ここ100年ほど続いた穏やかな地球は終わりを告げて、荒々しい気候を持った地球の一面が顕著となるサイクルに突入したと、後世の歴史書に書かれるのかも知れません。
宮崎 駿監督のアニメ「風立ちぬ」が好評のようですが、あの中にも出てきた高原の療養所近くで10日間ばかり過ごしてきました。真夏でも夜は毛布が必需品と言われたほどの涼しい処ですが、昨今はご多分に漏れず高温多湿の傾向が現れ始めています。それでも明け方は13度ほどまで下がりますが、日中は真夏日に近くまで温度は上がることもあり、高原特有だった乾いた風はやや湿り気を帯びて、蒸し暑ささえ感じることがあります。10年ほど前には考えられなかったことです。
1945年の8月も暑い夏だったそうですが、あの戦争のA級戦犯だった政治家の孫にあたる現首相は、今年の戦没者慰霊祭でアジア近隣諸国に対する加害責任と不戦の誓いには触れない挨拶をしました。憲法改定や国防軍構想を掲げる首相にとって、いつまでも敗戦の亡霊に関わっていられないという決意なのか、それとも衆参選挙を圧勝した自信の表れなのか、いずれにしても今年の後半から来年にかけての政治日程は、一つのターニングポイントと言える事態になりそうな気配です。軍国主義が戦車と軍靴で単純に復活することはないにしても、装いを変えた国家主義と軍隊が政治の中枢に位置することだけは阻止したいと、現実的に考える時が来たと思ったりしています。

うー暑い