為替は固定制に・新鎖国主義のおすすめ その3 破たん

“そんなこと言ったって オメエ、出来る訳ないじゃん。それに オメエの意見など誰も聞かねえし、大体がそんな具体性のない話なんぞに誰が乗る え!”
“うるせー そう言っちゃオシメーだろ 馬鹿野郎”とまあ、これを書いていて、実のところ、私の心の中ではかような争いが起こっていまして、考えてみれば、いや考えてみなくとも、今さら為替の固定化など出来る訳もなく、「その職にあらずば 言をいたさず」という昔の教えもあるぞ、などと囁く声も聞こえたりして、“あーもうどうしよう”揺れ動いていたのです、純な心が。
 そんでね、確かに「新鎖国政策」なんて言っても中身は為替と関税の二つだけで、後の考えは何もない訳ですから、“もういいや止めよう”と思ったりなんかしているんです。しかし、何の考えもないことは新しい首相もおんなじで、あちらは少しばかり有名なのであわて者たちが騒ぎまわっているだけ、とも思ったりしていますが、「その職にある」かどうかは決定的な違いで、“やっぱ駄目だわ オラは・・・”とまあフラフラ椅子に腰かける、その背中に老人の哀愁が漂う、外は白い雪・・・さよなら さよなら さよならあああん、と小田和正もあわてるバカバカしさなのです。
 ですから、こういった問題は専門家の皆さんにお任せして、私のようなトウシロは引っ込みます。だって、為替の固定化と言っても、基準通貨を何にするのか、レートの決定は国際的なルールによるのか、レートの見直しの期間は・・・とまあハードルは次々あるし、「エントロピーの増大」を止めることは出来そうにないので、“成るように成る”という方向で見守るしか手がないと合点いたしました。はい お粗末様。
 
 馬鹿ね 無駄なことして