猫と暮らさば・・・

 ヒトが自分達と異なる種の動物と暮らし始めたのはいつごろの頃なのかというと、おそらく狩猟や農耕といった食料確保の手段が安定してきた頃からではないでしょうか。無論のこと最初はペットではなく、生活に必要な家畜として飼われてきたのでしょう。いま私の家に居る猫の方は、そういった歴史的背景の中で私と暮らしています。もちろん二足歩行の動物も一緒ですが、そちらの方はそういった歴史的な背景とは関係ありませんのでこの際省略します。
 そこでその歴史的背景の方ですが、大体が良く寝ているのです。何でこれがヒトの家畜だったのか、今となっては想像もできないほどの変わりようで、言うことも聞かず我儘で勝手し放題、その性格をよく表した小話で「いつもあのヒトは私にご飯をくれる、きっとあのヒトは神なんだ」と犬は思い、「いつもあのヒトは私のご飯をくれる、きっと私は神なんだ」と猫は思う、というのがあります。全くその通りの自己中心的発想な生き物なのです、猫という生き物は。それが分かっていてコロッと取りこまれてしまう、正に魔物というのふさわしい生き物でもあるのです。この魔物に取りこまれてしまったヒトは数知れず、you tubeなどの動画をみるとこの現象が世界的なものであることが良く分かるのです。
 もともとヒトは魔性が決して嫌いではないようですから、好んでこの魔性の虜になる傾向があり、近年この傾向に拍車がかかってきたと言われています。しかしこれは決して悪いことではなく、むしろ奨励すべきことであると言うべきです。何故なら、ヒトが魔性に誑かされて腑抜けになることで、妙な向上心とか征服慾などに惑わされない、心根の優しい生き物として生まれ変われるからです。猫様のオーラを身体いっぱいに浴びることで、心は安らぎ、家には早く帰るようになります。これが世界平和の第一歩となります。エジプトでは古代に猫が神であり信仰の対象であったと言いますが、正しい判断、信仰であったと思います。そのまま続いていれば今のような混乱は無かったでしょう。ヒト型やわけの分からない経典などを有難がるから道を踏み外すのです。
このように、猫と暮らすと頭がおかしくなるという、実にどうも、このだらしのない話で・・・。

神の眼力(めぢから)