春の足音

 いやあ昨日は「春の予感」と書きましたが、今日(23日)はもう春の日そのものです。今週はこのまま春の陽気が続くらしく、いよいよ木の芽どき、血が騒ぐ季節です。しかし、油がいっぱい出る地方ではすでにかなり前から騒いでいるようで、文字通りの流血沙汰となっているようです。
 チュニジアから始まった市民による体制批判のうねりは、北アフリカの国々を巻き込み、王族が支配する中東諸国に飛び火しています。今話題の中心となっているリビアを除けば、ここでもアメリカが各国の体制、支配者と密接に絡み様々な影響を投げかけています。民主主義の旗がしらを標榜するアメリカは、民衆の動きにハラハラドキドキのことでしょう。なんせ民衆の標的となっている人達は、アメリカが手を携えてきた人達なのですから難儀なことでしょう。日本の現政権の人達は、標的となっている支配層と直接絡みはないでしょうから気楽に構えているようですが、どさくさまぎれにオイルマネーやらファンドやらが原油価格を吊り上げ、巷ではガソリンの値上げが止まりません。今後さらにこの紛争が広がり長引くようになれば、一層の原油価格の高騰が予想されています。何か打つ手を考えているのでしょうか、日本の政治家の皆さんは。
 ズン ズン ズズン ズン・・・という春の足音におびえる人達も多いと思われますが、北アフリカや中東の政治地図ががらりと変わることになるのでしょうか。気にかかります。

春のまえぶれ