呆れること

 近くの国有地が売りに出され、そこに建売住宅があれよあれよと言う間にびっしり建ちあがってしまいました。それが蔵のような、みょうちきりんな家なのです。こんな家売れないだろうと思っていると、かなり売れるようなので2度びっくり。さらに驚いたのは、幹線道路と旧街道に挟まれ、ガソリンスタンドだった跡地に建売住宅が建ち、これは売れないだろう、騒音はひどいし振動や空気は最悪だと思っていたら、もう既に一軒は住み始めているようなのです。これほどまでに住宅環境を無視して、平然と家を買う人が居ることに、今更ながら呆れてしまいました。
 おそらく数千万円という金額の買い物であっただろうそれらの家を見て、そこに生活していく人達の人生と、その基盤とも言うべき住居に懸ける思いと、志の低さがモロ出てしまっているように感じました。買った人にしてみれば余計なお世話でしょうが、それにしても対価として支払う金額の決して低くないことに、他人ごとながらため息が出てしまったのでした。全くあんな住宅を作るほうも作るほうですが、買うほうも買うほうというか・・、この国の住宅政策と都市計画の無策ぶりにあらためて憤りに近いものを覚えました。
 それにしても、なんであんな住宅を買う人がいるのか理解に苦しみます。理性がないとしか思えない、とは言い過ぎでしょうか。

この温風には理性を失うわよ。