ファウスト その2

 最後まで読んでない(ちょうど半分ぐらいまで進みました)ので何とも言えないのですが、戯曲風の形式で(この本は戯曲なんですね)書かれているので、舞台で演じられるようなセリフ回しに慣れるまでやや時間がかかること除けば、ゲエテが何故60年の歳月を費やしたのか今のところ不明です。きっと後半にあっと驚く展開が(まああらすじは知ってはいるのですが)用意されているのでは、などと思ってはいますが、時代背景の違いと言うか、テンポの違いにやや戸惑います。ちょうどシェイクスピアの戯曲を読むような、そんなテンポで話は進んでいるようです。内容もかなりクダケタもので、予想していた格調高く取っつきにくい代物ではないようです。
 解説によるとファウストには「ファウスト伝説」という種本があるらしく、16世紀後半にドイツで巷間流布したものが下敷きとなっているようです。ゲエテ先生の全くのオリジナルではなかったのですね、知らなかった。この「ファウスト伝説」の外にも、その当時実際に起こった嬰児殺し(未婚の少女 マルガレータ・ブラントが犯人、のちに死刑)事件などをとり込み(作中のグレートヒェンのモデル、なおこの実名のグレートヒェンはゲエテの初恋の相手とのこと)話を作っているようです。話の筋も含めて一通り読み終わったら感想をしたためます。(分かります? なんでこんな本の感想文のようなモノ書いているか。そうなんです またネタ切れでして・・・。)

退屈そうで あくびが出るわね。