もらう の考察

 この頃よく使われる言葉で、「○○をもらう」或いは、「・・もらった」といった用法が有ります。「元気をもらいました」、「勇気をもらった」などのように言います。「嫌味をもらった」とか「悪意をもらった」などとは使われないようです。兼好法師さんも、友達で一番は物をくれる友、と言っていますから、かなり昔から「もらう」ことは嬉しいことだったのでしょう。ただ、この「元気」とか「勇気」などは形が有る訳でないので、どの位もらったのか、お返しはどうすれば良いのか、直接会ったことも無ければ、話したことも無い人からもらって良いのか、など様々な悩みを抱えてしまいそうになると思うのですが、皆さん軽くもらうようです。それに、よく考えてみれば相手があげると言った訳でも無さそうなので、勝手にもらうのはまずいのでは、場合によっては刑事事件の対象になることも考慮しなければならない、と言った余計な心配までしてしまいます。
”何をグジャグジャ持ってまわった言い方をしてるんだよ、要するにその言い方が気に入らねえと言うんだろ。はっきりそう言やあいいんだよ、全くくどいんだから。”
”いや、実にどうもその通りでございまして、いつもの癖が出まして相すみませんことで。”
と、突然落語風な物言いで、話をまとめる今日この頃でございます。

馬鹿ね オホホ・・ね