与太話


 テレビやラジオ、新聞、週刊誌などいわゆるマスコミと呼ばれるメディアがこのところ下火で、それに取って代わろうとしている、或いはすでに代わっているかもしれないインターネットはこれからどうなって行くのでしょうか。リアルタイムで情報を流せる強みに加え、情報源が無限に近い広がりを持ち、別の言い方をすれば誰でも情報を発信できる。物の売買や交換といった市場としての機能は勿論のこと、郵便や通信の分野でも優位性が立証されているようです。大げさな言い方をすれば、人類がかつて経験したことのないほどの万能な媒介が私達の目の前に出された訳で、これをどの様に使いこなすかが試されているとも考えられます。えっ誰に! 決まっているじゃないですか、神様ですよ。神は空にしろしめし、すべてお見通しなのです。全く近頃の人間は不信心なんだから・・・などとは思いませんが、少し手に余るほどの利器であることは間違いない様な気がします。
 「人三化七(ニンサンバケシチ)」という言葉が有りますが、従来のメディアが「本三嘘七」程度であったとすれば(これはメディアが全て一度フィルターを通して作られていることを踏まえてです)、インターネットは「信二虚八」とも言える要素を持っています。情報が瞬時に伝わり誰でも発信が出来る媒介は、何でも有りの世界、検証が困難な世界でもある訳です。つまり目の前に出された情報はまず自分で検証できるものだけを信頼し、後は参考程度もしくは与太話と考える外なさそうなのです。そうでもしないとひどい目に会うことを覚悟したほうが良さそうなのです。こんなふうに考えていてもきっとひどい目に会うのですよ、前にも言った通りに。    これも与太話のひとつですが。