ファウスト その終わり

 一応は読みました。しかし後半はいわゆる斜め読みで、「とまれ お前は美しい」のところもさほど盛り上がらず、やはりこれは波長がずれてしまっているなと思った次第です。
 ゲエテは文豪などと言う冠がつけられている作家、詩人ですから、感性豊かな人が読めばきっとそれなりに感激に浸れるものなのでしょう。因みに今回読んだ本は高橋 義孝訳のもので、訳そのものも古いと言えば古いのですが・・・。読んでいて“そう言えば違う訳で読んだことあるかも・・・”と思いだしたのです。確かその時は途中で投げたのだったと記憶しています。訳は確か池内とかという人だったように覚えています。例によって忘れているんです。なんてことはない2度目だったのです。それでも途中からは斜め読みですから、全く情けない話です。結局私にとってのファウストは手塚ファウストが一番読み易かったということだったようです。
 しかし60年もの歳月をかけて書いた内容が、とどのつまりは女を漁り最後は世のため人のために尽くすという話だったとすれば、あまりと言えばあまりの仕打ちと思わなくも有りませんが、なんせ文豪ですから凡俗にはうかがい知れぬものが隠されているのでしょう。あのシェクスピアも読んでみるとかなり俗っぽいし、つじつまなど一向に無視したストーリー展開がまかり通っていて、それでも大学では研究の対象となる文学作品というものになっているのですから、ファウストだって女漁りに身をやつしたところで、何の不思議もない訳です。以上ファアスト読後感でした。

ファウストなんて読んだところで ねえ・・。